【書評】中日ドラゴンズ復活論(著:吉見一起)を読んで
本記事は、中日ドラゴンズ元選手・吉見一起氏の著書「中日ドラゴンズ復活論~竜のエースを背負った男からの提言~」についてレビューします。
吉見一起氏とは
トヨタ自動車では社会人ナンバー1との評価を受ける。
2005年ドラフト希望枠で中日ドラゴンズに入団。
3年目の08年に初の二桁勝利を挙げると、09年に16勝で最多勝を獲得。
11年には18勝、防御率1.65で最多勝・最優秀防御率・最優秀投手・ベストナインの4冠を獲得。
08年から5年連続で二桁勝利を挙げるなど「竜のエース」として活躍。
13年にトミー・ジョン手術を受け、リハビリを重ねる。
16年には20試合以上に登板し復活。18年には6年ぶりの完封勝利を挙げるも完全復活とはならず、20年9月に引退。
現在は、プロ野球解説者・トヨタ自動車野球部の指導者として活躍している。
本書の内容
第1章 中日ドラゴンズ入団までの道のり
吉見一起氏がプロ野球に入るまでの道のりがざっくりと書かれている。
たくさんの人に出会い、たくさんの人に支えられていたことが伝わってくる内容となっている。
第2章 野球大好き少年がプロ野球を目指すまで
第1章より詳細にプロ野球選手になるまでの道のりが書かれている。
吉見一起氏の心情のようなものも書かれている。
第3章 中日ドラゴンズ”エース”の系譜
吉見一起氏が入団直後、エースになるまでの出来事について。
ほかのチームメイトについても書かれていて面白い内容であった。
また、どのような心構えで成長していったのかなどが書かれていて、少年野球など現役の野球選手にも読んで欲しい内容である。
第4章 なぜ”落合ドラゴンズ”は黄金時代を築けたのか?
常勝軍団である落合ドラゴンズがなぜ強かったのか。
当時のチームメイトを例に強さの秘訣のようなものが書かれている。
第5章 出でよ、チームを支える令和の若き竜たち
現在の中日ドラゴンズ選手について期待と現状について書かれている。
吉見一起氏がどれだけ中日ドラゴンズのことが好きなのかが伝わってくる内容。
第6章 引退を決意した理由と中日ドラゴンズに贈るメッセージ
吉見一起氏が引退を決意した理由と
本のタイトルにもなっている強竜復活に向けての提言が書かれている。
この章についても、吉見一起氏が中日ドラゴンズを愛していて強竜復活を切に願っていることが伝わる。
また、ファンが喜ぶためにはということも考えられている。
対談企画 川上憲伸×吉見一起
元エース同士の対談内容が記載。
川上憲伸氏が出ていることもあり、非常に面白い対談内容であった。
感想
タイトルにある復活論は終盤に少し出てくるだけの内容となっています。
しかし、吉見一起氏の野球人生や強かったドラゴンズについての内容が非常に面白かったです。
強かった時代を知る現役選手が減ってしまった今、強竜復活は難しいのかもしれませんが、吉見一起氏の提言を参考に強くなっていくドラゴンズを見たいと思います。
余談になりますが、小学生の頃にトヨタ自動車時代の吉見一起氏から指導頂いたことを思い出しました。その際にサインを頂いたことも思い出しました(笑)
立浪監督による強竜復活を切に願っています!!