落合監督を支えた男・中日ドラゴンズ元監督 森繫和氏の「参謀」
はじめに
森繫和氏が書いた書籍「参謀」について、書き記していく。
森繫和氏とは
1978年のドラフト1位で西武ライオンズへ入団。
現役時代は344試合57勝62敗82セーブ 防御率3.73 の成績。
タイトルは83年に最優秀救援投手を獲得している。
89年から西武ライオンズの投手コーチとなり、2000年から日ハム、02年から横浜、04年から11年が中日、14年から再度中日のコーチを務める。
その後、16年の途中から監督代行となり17年から中日ドラゴンズの監督となった。
本書は、04年から11年までの落合監督の参謀として活躍された期間に学んだ術が書かれた一冊となっている。
本書の内容
落合監督時代の中日ドラゴンズ黄金期のエピソードが記されている。
当時の中日ドラゴンズのエピソードが細かく記されているほか、森氏が心掛けていた心構えや中間管理職としての意識についても記載されている。
第1章 なぜしぶといチームは完成したのか
この章での印象的な内容は、日本シリーズのあの完全試合継投についての記載である。
当時、ニュースでもかなりの報道がされ賛否両論があった出来事である。
野球ファンであれば知っている人がほとんどではないだろうか。
第2章 教えるより考えさせるコーチ術
この章は、野球ファンよりも会社の中間管理職の立場の人に読んで頂きたい。
自分が働いている職場の上司にも読ませてやりたいと思いながら読んでいた。
上司が読んでくれる日が来ることを切に願う(笑)
第3章 落合博満監督の凄さ
この章が、タイトルのとおり監督の凄さが書かれている。
この章では、部長級や課長級の管理職の方に読んで頂きたい内容であった。
だれもが簡単にすることは難しいと感じるほどの心構えであり、落合監督の凄さを改めて感じた。
第4章 参謀の心得
ここでも中間管理職的な立場の人が非常に勉強になる内容となっている。
最後に
ドラゴンズの裏話のみならず、マネジメントとしての自己啓発本ともなっている内容であると思う。
管理職の方はもちろん、自分のような一般社員にも勉強になる内容である。
この本を読んで、新たな心構えで仕事に取り組もうという気にもなるし、モチベーションが上がったと思う。
また、本書にもたくさん出てきた落合監督の著書「采配」も併せて読みたいと感じた。
実際に購入したので、早く読みたいと思っている。