ダイイング・アイ(著:東野圭吾)を読んで
おすすめ度:★★★★☆
感 想
① 瑠璃子が慎介を殺さなかった理由
いつでも殺すことができた慎介をなぜ瑠璃子は殺さなかったのだろうか?
疑問を抱きながら小説を読み進めた。読み進めていくと自分の中で答えが分かった気がする。
瑠璃子は殺すよりも苦しい呪いをかけようとしていたのだと考える。江島と瑠璃子のやり取りを読んで、慎介に瑠璃子自身を殺させることで呪いを引き継がせる狙いだったのだろうと感じた。
瑠璃子が自分の素性を慎介に教えることがなかったのも納得できる。もし知られていたら慎介は瑠璃子から逃げる。そうなってしまっては、殺してもらうことは実現できない。だから自分自身のことを話さない謎めいた存在でいたのだろう。
だが、全く理解できなのは瑠璃子が慎介と行為をしていたこと。自分の考えだとその行為は必要だったのだろうか?あまり理解ができていない。
まだまだ読解力がないだけなのか、それとも自分の考えが頓珍漢なのか、今後も読書を続けていくことで読解力が付いていけばいいなと思う。
② 交通死亡事故の悲惨さ
交通事故は「40秒に1件の事故が起き、50分に1度の割合で1人死んでいる」との文章があった。車の運転の怖さを改めて感じる文章であった。
小説の中では、加害者の発言であったので許せない気持ちをもったが、普段の生活の中に普通に潜んでいるものが交通事故だと考える。
幸いにして事故を起こしたことはないが、ヒヤリとした瞬間は何度かある。被害者はもちろん被害者の家族の人生を一変させてしまう。そんなことを自分の手で起こすことがないように最新の注意を払わなければならない。
無責任な人間になってはならない。
最後に
WOWOWでドラマ化されたドラマらしい。自分は入ってないので、見ることはできないが見てみたいと思う内容であった。DVD化されているとのことなので、今度買って見ようか悩んでいる。参考に添付しておきます。
実家にあった東野圭吾の作品はこれで全て読み切った。
面白い作品ばかりだったので、今後も購入し読み続けていきたい。