ときありも blog

~無気力な三十路公務員の雑記ブログ~

少女(著:湊かなえ)を読んで

 

おすすめ度:★★★★☆

 

 

本を読むきっかけ

 

 

湊かなえさんは彼女が好きな作家のひとり。以前にも紹介されて「未来」を読んだが、紹介したくなる気持ちが理解できる内容の小説で、自分も湊かなえさんの作品をもっと読みたいと思っていた。

 そんな中、特におすすめしたいと言われた本が「少女」と「リバース」。

 まずは、「少女」を読むことにした。

 

 参考に先日読んだ「未来」の感想を下記リンク先に添付しておきます。

 

tokiarimo-blog.hatenablog.com

 

 

 感 想

① 因果応報

 

 本小説内で度々用いられている「因果応報」という言葉。要するに、自分が原因で起きた他人の不幸は巡り巡って自分に返ってくるということを意味している。

 

 登場人物同士が様々なところで繋がっており、たくさんの伏線が存在する。自分の読解力では、すべての伏線を理解できたわけではないとも感じており、再度読み直すことで新たに見えてくるものもあるのではないかと感じるほど。

 だが、自分の拙い読解力においても理解できた伏線回収はたくさんある。それだけでも楽しむことができたので、読書に慣れた読解力のある人たちが読むとまた違った面白さに気付くのではないだろうか。

 

 参考に、読書好きの人のブログでも覗いてみたいと思っている。

 

 

② タッチー&昴

 

 超重要人物。登場してきてすぐは、重要人物になるとは全く予想していなかったが。

 元々は、由紀が利用するために接触していたのだが、大どんでん返し。逆に利用されることになり、何事にも冷静で分析できるという由紀もまだまだ未熟なんだなという一面が見れた。

 タッチー&昴はタッチー&昴で、とてもすごい。子供らしさも随所となく出ているが、行動力というのか発想というのかは、大人顔負けではないだろうか。

 死が間近に迫った時、恨んでいる人がいればそのような行動を取ってしまうのだろうか。この二人については、深く考えれば考えるほど切なくなってくる。

 

 

 最 後 に

 湊かなえさんの作品を読むのは、今回で2作品目であったが両作品ともにどんどん物語に引き込まれていく小説であった。彼女が湊かなえさんの作品が好きなことが理解できる。

 

 普段何も考えずに生活している自分ではあるが、湊かなえさんの作品を読んでいると様々なことを考えさせられる感じがする。今後も、たくさんの作品を読み、普段の生活から様々な視点を持って考えることのできる大人になれるように努めていきたい。

 

 本小説が映画化されているそうなので、近々映画版も観てみようと思っている。