ときありも blog

~無気力な三十路公務員の雑記ブログ~

映画「夜明けの街で」 感想

 

おすすめ度:★★☆☆☆

 

 

東野圭吾さんの小説「夜明けの街で」を読んだ感想を先日このブログにも掲載した。

tokiarimo-blog.hatenablog.com

 

色々と調べてみると、この小説が映画化されていることが分かったため、映画についても鑑賞してみることに。

今日はその感想を投稿する。

 

 

 

まとめ
  • おすすめ度 : 原作小説 >> 映画
  • ① 原作小説とは全くの別物 という印象
  • ② 配役が自分のイメージと異なる

 

 

① 原作小説とは全くの別物

 小説では東野圭吾さんの作品なだけあって15年前に起きた事件をメインに描かれていた印象であるが、本映画は不倫をメインに描かれている印象を受けた。

 ミステリー感が強く興味をそそられる小説に対して、不倫をメインに描かれている本映画は、読者(視聴者)の対象が異なる作品だと思う。小説は、ミステリー好きな人など万人受けする作品であるかと思うが、映画版は好む対象者が少ないのではないだろうか。昼ドラなどのドロドロを好むイメージのある主婦層は映画に対しても面白く見ることができるかと思う。

 しかし、不倫をメインに描かれている映画のため、不倫の恐ろしさというものは小説よりもかなり強く描かれている。特に印象として残ったものは、渡部(岸谷五朗)の妻木村多江の演技。不倫に気付いている女性の恐ろしさを物凄く表現できている。この映画を見て、改めて不倫の危なさを学ぶことができたと思う。不倫がダメなことは分かっていながら不倫している渡部の感覚で言えば、不倫の危なさを学んだところで不倫してしまうのかもしれないが…。自分はそんな馬鹿なことはしないと自信があるが、将来のことは分からないのかもしれない。

 

 

② 配役が自分のイメージと異なる

 まずはじめに、秋葉を深田恭子が演じていることにイメージとのギャップを感じた。秋葉はきりっとして大人びている印象を持っていたのだが…。そのように思っていた理由としては、身近で事件があったにも関わらず真実を自分一人で受け止め15年もの歳月を地に足を付け生きてきた秋葉。それは、しっかりと自分自身に芯があったからだと読み取ったから。そのように読み取っていた自分にとって、秋葉を深田恭子が演じていたことに違和感があった。深田恭子は、ふわふわしていて可愛らしいイメージがあるので、自分のイメージしている秋葉とは異なる。もちろん、深田恭子が悪いというわけではなく自分のイメージにギャップがあっただけ。そのため、読み手によってはイメージ通りという方もいるかとは思う。

 ぜひ一度、小説・映画共にご覧になって頂きたい。

 

 

全体を通した正直な感想としては、小説の方が良かったと思っている。やはり東野圭吾さんの作品はミステリー感を強く出して欲しいと思わせる作品であった。

 

今後も小説を原作にしている映画やドラマがあったら両方ともを比較しながら観てみたいと思う。

次は、又吉直樹氏の「火花」についても映画を観てみたいと思っている。